海外売る

ネットショップ開設おすすめ9社比較|住所非公開

公開 2026-09-13
※本記事にはプロモーション(広告)を含みます。

ネットショップの開設サービスは、月額と決済手数料だけで選べません。 副業で物販を始める人がつまずくのは、もっと手前の画面です。

「特定商取引法に基づく表記」の入力欄です。

ここに自宅住所と電話番号を書くのか。 書かずに済ませる仕組みがあるサービスはどれか。 その仕組みは、どの契約区分とどのプランで使えるのか。

この記事は、その線引きを9サービスぶん並べることを目的にしています。

この記事の位置づけ

先に立場を明示します。

筆者は、この記事で扱う9サービスをいずれも契約していません。 そのため本記事は、各社の公式サイトで確認した事実の整理です。

  • 料金・機能・条件: 各社公式サイトおよび公式ヘルプで確認(2026年9月13日)
  • 各社のページを1つずつ開き、数値を突き合わせて検証しています
  • 確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」と書きます
  • 体験にもとづく評価や、使用感のレビューは含みません

調査範囲と除外したもの

項目内容
調査日2026年9月13日
調査範囲自社ECを作るカート型サービス8つ+メルカリShops の計9サービス
除外モール型(楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon)は今回の調査範囲外
除外ecforce・Cafe24・Wix・ペライチ・おちゃのこネットは今回未調査

メルカリShops はフリマアプリ内への出店サービスです。 カート型ではありませんが、住所の非公開に対応しているため今回に含めました。

なお、この記事では税金の話題を扱いません。 税務は税理士の領域です。 詳細は国税庁のページをご確認ください。

住所の表示義務そのものの考え方は、別記事にまとめています。 法令側の整理は特定商取引法の住所|個人が非公開にできる条件をご覧ください。

結論:用途別の早見表

先に結論を書きます。 目的別に、候補を1つか2つに絞りました。

こういう人候補理由
自宅住所を出さず、月額0円で始めたいSTORES フリープラン住所の非公開設定がプランを問わず使える
自宅住所を出さず、集客の母数も欲しいメルカリShops月額0円。販売手数料10%と引き換えにアプリ内の集客が乗る
自宅住所を出さず、あとで月額課金型に移りたいBASE区分が「個人」のショップが対象。プラン別の制限は公式ヘルプに記載なし
当面フリープランに留まる前提カラーミーショップ フリープラン月額0円で住所の非公開が使える。ただし独自ドメインは不可
住所の公開に抵抗がない。手数料を分かりやすくしたいSquare オンラインビジネスフリー・プラスの決済手数料が3.6%
最初から海外に売るShopify多通貨・多言語・海外配送に標準対応
販売手数料0円の固定費型にしたいイージーマイショップ無料版あり。有料は月額2,900円から
売上が大きく、販売手数料0円を重視するMakeShop月額13,750円。販売手数料0円
商品数が多い事業規模futureshop商品数別のプラン。個人の副業には重い

料金はすべて2026年9月13日時点・公式サイトで確認した値です。

住所を非公開にできる仕組みの有無(今回調べた9サービス)

サービス運営会社の住所を代わりに表示する仕組み
BASE公式ヘルプに案内あり
STORES公式FAQに案内あり
カラーミーショップ公式の機能ページに案内あり
メルカリShops公式に案内あり
Shopify公式サイトに記載なし
Square オンラインビジネス公式ヘルプに案内が見当たらない
イージーマイショップ公式サイトに記載なし
MakeShop公式サイトに記載なし
futureshop公式サイトに記載なし

「記載なし」は、非対応と各社が明言しているという意味ではありません。 今回の調査で公式の案内を見つけられなかった、という意味です。

選び方の基準は3つ

比較軸を増やすほど選べなくなります。 副業で物販を始める人に効く軸は3つです。

基準1:住所を出さずに済むか。誰が、どのプランで使えるか

住所の非公開は「対応・非対応」の2択ではありません。 契約区分(個人/個人事業主/法人)とプランの2軸で条件が変わります。

同じ「対応している」でも、次の差があります。

  • STORES: プランを問わず使える。個人・個人事業主が対象
  • カラーミーショップ: フリープランのみ。有料プランでは使えない
  • BASE: 区分が「個人」のショップが対象。法人は対象外
  • メルカリShops: 個人・個人事業主が対象。本人確認が要る

この差は、開設して半年後に効いてきます。 詳細は後の章でマトリクスにしました。

基準2:月額0円と月額課金、手数料込みでどちらが安いか

月額0円は、手数料率が高く設定されています。 売上が増えると、月額課金型のほうが安くなる地点が来ます。

その地点を数字で出したのが次の表です。 いずれも本記事による試算で、公式の数値ではありません。

比較切り替わりの目安(月商)試算の前提
BASE スタンダード → グロースおよそ37万円平均単価5,000円。グロースは年払い
STORES フリー → スタンダードおよそ17万円スタンダードは年間契約
カラーミーショップ フリー → レギュラーおよそ13万円平均単価5,000円

いずれも決済手数料と月額のみで比べた目安です。 初期費用(カラーミーショップのレギュラーは3,300円)は含んでいません。

前提が変わると答えも変わります。 平均単価が低いほど、1件あたりの固定額(40円・30円)が重くなります。

基準3:やめやすさと、出ていくときのコスト

入口より出口を見てください。 確認するのは3つです。

  1. 契約期間の単位(月単位か、3ヶ月・年単位の一括払いか)
  2. 商品データを持ち出せるか
  3. 独自ドメインを使えるか(使えないとURLが変わり、積み上げが消える)

イージーマイショップの有料プランは、3ヶ月または12ヶ月単位の一括払いです。 BASE の商品データ一括ダウンロードは、標準では行えません。 「CSV商品管理App」のインストールが要ります。

9サービスの詳細

ここから1社ずつ整理します。 料金はすべて2026年9月13日時点・公式サイトで確認した値です。 税込・税抜の表記基準は各社で異なるため、セルごとに書き分けています。

BASE

運営会社は BASE株式会社です。

項目内容
スタンダードプラン初期費用0円/月額0円(税込表示)
スタンダードの決済手数料3.6%+40円
スタンダードのサービス利用料3%
グロースプラン月額16,580円(年払い)/19,980円(月払い)(税込表示)
グロースの決済手数料2.9%。サービス利用料0円
加算PayPay・Amazon Pay・PayPal の利用時は決済手数料に1%加算

スタンダードは、決済手数料とサービス利用料が別建てです。 本記事で合算すると 6.6%+40円 相当になります。 これは公式の表記ではなく、本記事で足した参考値です。

特定商取引法の住所について

  • 住所・電話番号の非公開設定に対応(設定 > 運営に関する情報)
  • 対象は「区分が『個人』のショップのみ」。法人は対象外
  • 非公開にすると BASE株式会社の住所が表示される
  • Ameba Ownd を利用するショップは非公開にできない
  • 非公開でも住所は正確に入力が要る(かんたん決済の審査等に使われるため)
  • 返品や顧客対応の場面では、ショップの住所・連絡先を開示する必要がある
  • 納品書にはショップの所在地が記載される。BASE の情報で納品書や領収書を発行することはできない

発送については、無料の「かんたん発送App」があります。 これを使うと、送り状に自宅住所や電話番号を載せずに発送できます。

海外向け

「かんたん海外販売」という機能が用意されています。 提供開始の時期は公式内の記載に食い違いがあるため、本記事では日付を書きません。 外貨表示については、BASE Apps の公式ページに記載があります。 「34ヶ国の外貨表記に対応」という表現です。 これは公式ページの表現をそのまま引用したものです。

向いている人:月商が小さいうちに固定費を抑えたい個人。自宅住所を伏せたい副業層。 向いていない人:法人。スタンダードのまま月商37万円を超える人(グロースへの移行を検討する水準)。

STORES

運営会社は STORES 株式会社です。 2022年10月1日付で、ヘイ株式会社から社名が変わっています。

項目内容
フリープラン月額0円/決済手数料5.5%〜(税込表示)
スタンダードプラン月額3,300円(年間契約)/3,960円(月額契約)(税込表示)
スタンダードの決済手数料3.6%〜
初期費用公式の料金ページに記載なし
注意PayPal・ペイディ・atone 等は、より高い手数料が適用される

特定商取引法の住所について

  • 所在地・電話番号の非公開設定に対応
  • 公式マガジンに「ご利用プランは問いません」と明記。フリープランでも使える
  • 対象は個人・個人事業主。法人は対象外
  • 非公開にすると STORES株式会社の所在地および電話番号が表示される
  • 非公開にできるのは「住所」「電話番号」の2項目のみ
  • 氏名・販売価格・支払方法などは公開が要る(個人は本名の登録が要る)
  • バーチャルオフィスの住所は登録できない。実際に事業活動を行っている拠点の住所が要る
  • 初回入金時までに本人確認がある
  • 紛争解決などの場面では、連絡先が開示されることがある

この「バーチャルオフィス不可」は、誤解が起きやすい点です。 住所を借りて STORES に登録する、という設計は取れません。 バーチャルオフィスを前提に考えていた人は、設計を変える必要があります。

バーチャルオフィス側の条件はバーチャルオフィス9社の比較にまとめています。

独自ドメイン

スタンダードプラン契約中のストアのみ使えます。 フリープランのURLは https://任意の英数字.stores.jp/ で固定です。

向いている人:月額0円のまま自宅住所を伏せたい個人事業者。独自ドメインは後回しでよい人。 向いていない人:バーチャルオフィスの住所を使う前提の人。法人。最初から独自ドメインが要る人。

カラーミーショップ

運営会社は GMOペパボ株式会社です。

プラン初期費用月額販売手数料
フリー0円0円0円
レギュラー3,300円4,950円0円
ラージ3,300円9,595円0円
プレミアム22,000円35,640円〜0円

いずれも税込です(公式プランページに「価格表記はすべて税込です」と明記)。

決済手数料は次のとおりです。

プランクレジットカード
フリー受注1件につき6.6%+30円〜
レギュラー3.4%〜
ラージ3.19%〜
プレミアム2.99%〜

フリープランの決済は、決済プラン「カラーミーペイメント」を契約した場合の料金が参考値です。 決済サービスの利用には、別途 決済代行会社との契約が要ります。 後払いは4.0%〜、Amazon Pay は3.9%です。 PayPay・楽天ペイは別途 月額料金が発生します。

特定商取引法の住所について(ここが重要)

  • 住所・電話番号の非公開設定に対応(2022年7月14日リリース)
  • 公式の条件は「個人でフリープランを利用されている場合のみ」
  • 公式の機能ページのプラン対応表で、レギュラー・ラージ・プレミアムはいずれも「-」(非対応)
  • 非公開にすると GMOペパボ株式会社の郵便番号・住所・電話番号が表示される

つまり、有料プランへ移行すると、この機能は利用できなくなります。 売上が伸びてレギュラーに上げた時点で、住所の表示が必要になります。

「カラーミーショップも非公開に対応」という表記だけを見て選ぶと、有料プランへ移る段階で想定が崩れます。 プランの条件まで確認してください。

独自ドメイン

独自ドメインの設定は、レギュラープラン以上の機能です。 フリープランでは使えません。

したがってフリープランは「月額0円+住所の非公開は使えるが、独自ドメインは使えない」という組み合わせです。

向いている人:当面フリープランに留まる前提の個人。 向いていない人:数ヶ月で有料プランに上げる見込みがある人。独自ドメインを最初から使いたい人。

メルカリShops

運営会社は 株式会社ソウゾウ です。

項目内容
初期費用0円
月額0円
販売手数料10%
売上振込手数料200円

特定商取引法の住所について

  • 住所・電話番号の非公開設定に対応(2022年に実装)
  • 対象は個人・個人事業主。法人は対象外
  • 本人確認が要る
  • 非公開にすると 株式会社ソウゾウ の住所・電話番号が表示される

アプリ内の利用者に露出するため、開設直後の集客が0からではありません。 自社サイトを作らずに始められる形です。

その代わり販売手数料は10%です。 BASE スタンダードの合算値(6.6%+40円)より高い水準になります。

向いている人:集客を自分で作らずに始めたい個人。まず1件売る体験を優先する人。 向いていない人:手数料率を下げたい人。自社サイトとしてブランドを育てたい人。

Shopify

運営会社は Shopify Inc. です。 プラン名は Basic / Grow / Advanced に変わっています。 旧名称(スタンダード・プレミアム)で書かれた情報は、料金表が古い可能性があります。

プラン月払い年払いカード手数料外部決済の取引手数料
Basic4,850円3,650円3.55%2%
Grow13,500円10,100円3.4%1%
Advanced58,500円44,000円3.25%0.6%
Plus368,000円〜0.2%

American Express は Basic 3.9%、Grow 3.85%、Advanced 3.8% です。 税込・税抜の記載は、公式の料金ページにありません。

特定商取引法の住所について

プラットフォーム側が住所を代わりに表示する仕組みは、公式サイトで確認できませんでした。 運営者自身が住所・電話番号を記載する形になります。

自宅住所を出したくない場合は、別の方法を用意することになります。 条件は特定商取引法の住所|個人が非公開にできる条件バーチャルオフィス9社の比較をご確認ください。

無料プランはありません(トライアルを除く)。 多通貨・多言語・海外配送には標準で対応します。 商品データのエクスポートはCSVで標準対応です。

向いている人:最初から海外に売る前提の物販事業者。月商が見込める人。 向いていない人:固定費を0円にしたい人。住所の非公開をサービス側の機能で解決したい人。

Square オンラインビジネス

運営会社は Block, Inc.(Square)です。

プラン月額(年払い)月額(月払い)決済手数料
フリー0円0円3.6%
プラス3,375円3,780円3.6%
プレミアム9,180円10,125円3.3%

税込・税抜の明記は公式ページにありません。

特定商取引法の住所について

Square の公式ヘルプセンターには、住所を非表示にする設定の案内が見当たりませんでした。 公式フォーラム(Square Community)には関連する記述があります。 サポート担当者の回答として「非表示とする設定はございません」とされています。 ただしこれはヘルプセンターの正式な文書ではありません。 出典の性質を踏まえて判断してください。

特商法に基づく表記は、テンプレートからページ/セクションとして追加する方式です。 外部ページのURLをナビゲーションリンクとして追加する方法もあります。

独自ドメインはフリープランでは使えません。 プラス以上で対応し、カスタムドメインが1年間無料になる特典があります。

向いている人:住所の公開に抵抗がない人。実店舗を持ち、在庫を連携したい人。 向いていない人:自宅住所を伏せたい個人。

イージーマイショップ

運営会社は 株式会社システムリサーチ です。

プラン初期費用月額(年間契約)月額(3〜11ヶ月契約)
無料版0円0円
カートプラン3,300円2,900円3,120円
スタンダード3,300円3,900円4,230円
プロフェッショナル3,300円8,700円9,670円

すべて税込です。販売手数料は0円です。 決済手数料は決済方法により別途かかります。

有料プランの契約期間は、3ヶ月または12ヶ月単位で全額一括払いです。 月単位でやめる、という運用はできません。

無料版はデータディスク容量200MBまでです。 フリーページの追加・会員機能・クーポン発行・オーダーメイド商品機能は使えません。

独自ドメインの設定はサポートされますが、決済ページでの使用は別オプション扱いです。

特定商取引法の住所について:代わりに表示する仕組みは公式サイトに記載なし。

向いている人:住所の公開に抵抗がなく、月額を抑えて販売手数料0円で運営したい個人。 向いていない人:自宅住所を伏せたい人。月単位で解約したい人。

MakeShop

運営会社は 株式会社メイクショップ です。

項目内容
プレミアムプラン 初期費用11,000円(税抜10,000円)
プレミアムプラン 月額13,750円(税込)
販売手数料0円
クレジットカード決済手数料3.14%
決済サービス月額1,650円(別途)
エンタープライズプラン初期11,000円〜/月額55,000円〜

決済サービスの月額1,650円が別にかかる点は見落としやすい箇所です。 実質の固定費は月額13,750円+1,650円で考えてください。

エンタープライズプランの決済手数料は、公式ページで確認できませんでした。 新食品ECパックは月額5,500円という特別価格の記載があります(通常13,750円)。 この特別価格の適用条件は、公式ページでご確認ください。

特定商取引法の住所について:代わりに表示する仕組みは公式サイトに記載なし。

向いている人:すでに月商が大きく、販売手数料0円の効果が出る事業者。 向いていない人:副業で始めたばかりの人。月額15,400円は月商が小さい段階では重い負担です。

futureshop

運営会社は 株式会社フューチャーショップ です。

プラン初期費用月額
futureshop 5022,000円27,000円
futureshop 50022,000円32,000円
futureshop 250027,000円38,000円
futureshop 500027,000円46,000円
futureshop 1000052,000円64,000円
omni-channel752,000円167,000円

すべて税抜表示です。 他社の税込表示と並べると、実質の負担を読み違えます。

販売手数料は0円です。 オプション機能と決済機能は別途費用がかかります。 数字は商品数によって変わる体系です。

特定商取引法の住所について:代わりに表示する仕組みは公式サイトに記載なし。

向いている人:すでに事業規模が大きい法人・専業事業者。 向いていない人:個人の副業。固定費の水準が合いません。

住所の非公開は「誰が」と「どのプラン」で決まる

この記事の中心となる章です。

住所の非公開に対応しているかどうかだけを見ると、判断を誤ります。 条件が「契約区分」と「プラン」の2軸だからです。

サービス個人・個人事業主法人対象プラン非公開時に表示される情報
BASE区分が「個人」のショップが対象対象外プラン別の制限は公式ヘルプに記載なしBASE株式会社の住所
STORES対象対象外全プラン(フリーを含む)STORES株式会社の所在地・電話番号
カラーミーショップ個人が対象対象外(条件は「個人で」と明記)フリープランのみGMOペパボ株式会社の郵便番号・住所・電話番号
メルカリShops対象(本人確認あり)対象外月額0円のみ(プラン区分なし)株式会社ソウゾウの住所・電話番号

この表から読み取れる落とし穴は4つです。

落とし穴1:カラーミーは有料プランに上げると使えなくなる

売上が伸びてレギュラープラン(月額4,950円)に移った瞬間、住所の表示が必要になります。 フリープランのままなら使えます。

先に挙げた試算では、カラーミーの切り替わりは月商およそ13万円でした。 つまり、月商13万円あたりで「手数料を下げる」と「住所を伏せ続ける」が両立しなくなります。

この選択を迫られる前に、設計を決めておいてください。

落とし穴2:STORES にバーチャルオフィスの住所は登録できない

STORES の非公開機能は、実際に事業活動を行っている拠点の住所の登録を求めています。 現に活動していない住所の登録は認められないと、公式FAQで案内されています。

バーチャルオフィスを借りて、その住所で非公開機能を使う、という併用はできません。 どちらか一方を選ぶ形になります。

バーチャルオフィスを住所として表示する場合の条件は特定商取引法の住所|個人が非公開にできる条件に整理しました。

落とし穴3:非公開にしても納品書には住所が残る

BASE は、非公開設定をしても納品書にショップの所在地が記載されます。 BASE の情報で納品書や領収書を発行することはできません。

送り状については、BASE の「かんたん発送App」で自宅住所を載せずに発送できます。 つまり「送り状」と「納品書」で扱いが違います。

非公開機能を万能だと考えると、ここで想定が崩れます。

落とし穴4:法人になると対象から外れる

BASE・STORES・メルカリShops は、いずれも法人を対象外としています。 将来 法人化を考えている人は、その時点で住所の表示方法を作り直すことになります。

法人化を見据えるなら、最初からバーチャルオフィス等の住所を用意しておく設計もあります。

なお、売上の入金先をどこにするかは別の論点です。 屋号付き口座の可否は屋号付き口座が作れる銀行の比較にまとめています。

デメリットと向いていない人

良い面だけ並べると判断を誤ります。 9サービスの弱点を1行ずつ書きます。

サービスデメリット向いていない人
BASEスタンダードは合算6.6%+40円で手数料が重い。法人は非公開の対象外月商が大きい人。法人
STORESフリーは決済5.5%〜と高く、独自ドメインが使えない。バーチャルオフィス不可住所を借りて使いたい人。法人
カラーミーショップ非公開はフリープラン限定。フリーは独自ドメインが使えない有料プランへ移行する見込みがある人
メルカリShops販売手数料10%。振込ごとに200円手数料率を抑えたい人。自社ブランドを育てたい人
Shopify無料プランがなく固定費が発生。住所を代わりに表示する仕組みの記載なし固定費0円で試したい人
Square住所を非表示にする設定の案内が公式ヘルプに見当たらない。フリーは独自ドメイン不可自宅住所を伏せたい個人
イージーマイショップ有料は3ヶ月または12ヶ月の一括払い。無料版は200MBまで月単位でやめたい人
MakeShop月額13,750円+決済サービス1,650円の固定費副業で始めたばかりの人
futureshop初期・月額ともに高い。税抜表示で実質の負担が増える個人の副業

共通する注意点もあります。

  • 住所を非公開にしても、返品や顧客対応の場面では連絡先の開示を求められることがある
  • 個人は本名の登録・表示が求められる。屋号だけで済ませる設計にはならない
  • 非公開にできるのは住所と電話番号の2項目で、氏名・販売価格・支払方法は公開対象

申込前に確認すべきこと

申込ボタンの前で手が止まる論点を、先に潰しておきます。

1. 自分の契約区分が対象に入っているか

「個人」「個人事業主」「法人」で条件が変わります。 BASE は区分が「個人」のショップが対象です。 申込フォームで選ぶ区分が、そのまま非公開機能の可否に直結します。

2. 選ぼうとしているプランが対象に入っているか

カラーミーショップは、フリープランのみが対象です。 有料プランを選ぶなら、住所の表示方法を別に用意することになります。

3. 登録する住所が「現に活動している住所」か

STORES は、実際に事業活動を行っている拠点の住所を求めます。 借りただけの住所は登録できません。

4. 契約期間の単位

イージーマイショップの有料プランは3ヶ月または12ヶ月の一括払いです。 年払いのほうが月額は下がりますが、途中でやめるときの扱いは規約で確認してください。

5. 出ていくときのコスト

商品データを持ち出せるか。 BASE は「CSV商品管理App」が要ります。 Shopify は標準でCSVエクスポートに対応します。

6. 税込か税抜か

futureshop は税抜表示です。 BASE・STORES・カラーミーショップ・イージーマイショップは税込と明記しています。 Shopify と Square は、税込・税抜の記載が公式ページにありません。

7. 入金の受け取り先

売上の入金口座をどうするかは、開設前に決めておくほうが楽です。 選択肢は屋号付き口座が作れる銀行の比較にまとめました。

よくある質問

Q. 自宅の住所を出さずにネットショップを開設できるサービスはどれですか

A. 今回調べた9サービスのうち、運営会社の住所を代わりに表示する仕組みが公式に案内されていたのは4つです。 BASE、STORES、カラーミーショップ、メルカリShops です。 ただし対象となる契約区分とプランは各社で異なります。

Q. 住所を非公開にすると、購入者には何が表示されますか

A. 運営会社の情報が表示されます。 BASE なら BASE株式会社の住所、STORES なら STORES株式会社の所在地と電話番号です。 カラーミーショップは GMOペパボ株式会社の郵便番号・住所・電話番号です。 メルカリShops は 株式会社ソウゾウ の住所・電話番号が表示されます。

Q. 住所の非公開設定は法人でも使えますか

A. 使えません。 BASE の条件は「区分が『個人』のショップのみ」です。 STORES とメルカリShops は、個人・個人事業主が対象と案内しています。 カラーミーショップの条件も「個人でフリープランを利用されている場合のみ」です。

Q. 無料プランのままでも住所を非公開にできますか

A. サービスによります。 STORES は「ご利用プランは問いません」と案内しており、フリープランでも使えます。 カラーミーショップはフリープランのみが対象です。 メルカリShops は月額0円のまま使えます。

Q. 有料プランに上げると住所は公開されますか

A. カラーミーショップは公開が必要になります。 公式の機能ページのプラン対応表で、レギュラー・ラージ・プレミアムはいずれも非対応です。 STORES は全プランが対象のため、スタンダードに上げても使えます。

Q. 商品を発送するとき、送り状に自宅住所が書かれてしまいますか

A. BASE には無料の「かんたん発送App」があり、自宅住所や電話番号を送り状に載せずに発送できます。 他のサービスの送り状の扱いは、今回の調査では公式に確認できていません。 配送方法ごとに条件が変わるため、利用予定のサービスの公式ヘルプをご確認ください。

Q. 納品書に自宅住所が印字されませんか

A. BASE は納品書にショップの所在地が記載されます。 BASE の情報で納品書や領収書を発行することはできません(公式ヘルプで確認)。 住所の非公開設定は、あくまで特商法ページの表示に関する機能です。

Q. バーチャルオフィスの住所を登録して非公開機能を使えますか

A. STORES は使えません。 実際に事業活動を行っている拠点の住所の登録を求めています。 現に活動していない住所の登録は、特商法の表示義務違反のおそれがあるとしています。 バーチャルオフィスの住所を表示する場合の条件は特定商取引法の住所|個人が非公開にできる条件をご覧ください。

Q. 個人事業主は屋号だけでよいですか。本名の公開は要りますか

A. STORES は、非公開にできるのは「住所」「電話番号」の2項目のみと案内しています。 氏名・販売価格・支払方法などは公開が要り、個人は本名の登録が求められます。 屋号だけで済ませる設計にはなりません。

Q. 電話番号も非公開にできますか

A. 住所と一緒に非公開にできます。 BASE・STORES・カラーミーショップ・メルカリShops は、いずれも住所と電話番号の両方を対象としています。 携帯番号を公開せずに済む形ですが、サービス側への登録そのものは要ります。

Q. 返品やクレームのとき、こちらの住所や連絡先は開示されますか

A. 開示を求められる場面があります。 BASE は返品や顧客対応の場面でショップの住所・連絡先を開示する必要があると案内しています。 STORES も紛争解決などの場面で連絡先が開示されることがあるとしています。

Q. 無料プランと有料プラン、手数料込みではどちらが安いですか

A. 月商によって変わります。 本記事の試算では、切り替わりの目安は次のとおりでした。 BASE がおよそ37万円、STORES がおよそ17万円、カラーミーショップがおよそ13万円です。 平均単価5,000円・年払いという前提での試算であり、公式が示した数値ではありません。

Q. 決済手数料とサービス利用料は別々にかかりますか

A. BASE のスタンダードプランは別建てです。 決済手数料3.6%+40円に、サービス利用料3%が加わります。 本記事で合算すると6.6%+40円相当ですが、これは公式の表記ではなく本記事による参考値です。

Q. 独自ドメインは無料プランでも使えますか

A. 無料プランでは使えないサービスが複数あります。 STORES のフリープランは https://任意の英数字.stores.jp/ で固定です。 カラーミーショップの独自ドメイン設定はレギュラープラン以上の機能で、フリープランでは使えません。 Square もフリープランは非対応で、プラス以上で使えます。

Q. 他のサービスに引っ越すとき、商品データを持ち出せますか

A. サービスによって手間が違います。 BASE は商品データの一括ダウンロードが標準ではできず、「CSV商品管理App」のインストールが要ります。 Shopify はCSVでのエクスポートに標準対応しています。

Q. 契約期間の縛りはありますか。月単位でやめられますか

A. イージーマイショップの有料プランは、3ヶ月または12ヶ月単位で全額一括払いです。 STORES・Square・Shopify は年払いと月払いが選べる料金体系です。 解約時の返金の扱いは各社の規約をご確認ください。

Q. 海外の人が買いに来たとき、外貨表示や海外配送に対応できますか

A. Shopify は多通貨・多言語・海外配送に標準で対応します。 BASE には「かんたん海外販売」という機能があります。 BASE Apps の公式ページには「34ヶ国の外貨表記に対応」という表現があります。 他のサービスの越境対応は、今回の調査では詳細を確認していません。

Q. 審査に落ちることはありますか

A. あります。 BASE は「かんたん決済」の審査があり、住所を非公開にする場合でも正確な住所の入力を求めています。 審査基準と禁止商材は各社の規約に定められているため、申込前に該当条項を読んでください。

Q. 売上金はいつ入金されますか。振込手数料はかかりますか

A. メルカリShops の売上振込手数料は200円です。 Square は振込手数料がかからないと案内しています。 他のサービスの入金サイクルと振込手数料は、今回は公式で確認できていません。 入金先の口座については屋号付き口座が作れる銀行の比較をご覧ください。

Q. 表示されている料金は税込ですか、税抜ですか

A. 各社で表記の基準が違います。 BASE・STORES・カラーミーショップ・イージーマイショップは税込と明記しています。 futureshop は税抜表示です。 Shopify と Square は、税込・税抜の記載が公式の料金ページにありません。

Q. 特商法のページには、どの項目が表示されますか

A. 事業者名(個人は氏名)、住所、電話番号などが表示対象です。 非公開設定で伏せられるのは住所と電話番号の2項目で、氏名・販売価格・支払方法は公開対象になります。 項目ごとの考え方は特定商取引法の住所|個人が非公開にできる条件に整理しています。

Q. 開設後に運営者情報を変更できますか

A. 管理画面から変更できます。 BASE は「設定 > 運営に関する情報」から住所の非公開設定を操作します。 変更の反映条件や、審査の再実施の有無は各社の公式ヘルプでご確認ください。

まとめ

要点を整理します。

  • 今回調べた9サービスのうち、運営会社の住所を代わりに表示する仕組みが公式に案内されていたのは4つ
  • その4つは BASE・STORES・カラーミーショップ・メルカリShops
  • 対象条件は「契約区分」と「プラン」の2軸で決まる
  • STORES はプランを問わず使えるが、バーチャルオフィスの住所は登録できない
  • カラーミーショップはフリープランのみ。有料プランへ移行すると使えなくなる
  • カラーミーショップのフリープランは、独自ドメインが使えない
  • BASE は区分が「個人」のショップが対象。法人は対象外
  • BASE・STORES・メルカリShops はいずれも法人を対象外としている
  • 非公開にしても、BASE の納品書にはショップの所在地が記載される
  • 送り状は BASE の「かんたん発送App」で自宅住所を載せずに発送できる
  • 月額0円と月額課金の切り替わりは、本記事の試算で月商13万〜37万円あたり
  • 残る5つは、代わりに表示する仕組みを公式に確認できなかった
  • Shopify・Square・イージーマイショップ・MakeShop・futureshop が該当

選ぶ順番は、料金からではありません。

自分の契約区分は何か。 選ぶプランは対象に入っているか。 登録できる住所を持っているか。

この3つが決まれば、候補は2つか3つに絞られます。 そのあとで手数料を比べてください。

本記事の数値は、2026年9月13日に各社の公式サイトで確認した値です。 料金改定や仕様変更で変わります。 申込前に、公式サイトで最新の内容をご自身でご確認ください。

この記事を書いた人

カイ — ネット物販の事業インフラ(住所・許可・口座・決済)を実際に自分で契約・申請し、その手順と所要日数を記録しています。